「両方…。でも、私でも追えないほどメールの送り主はうまく自分を隠していました」

そんな芸当night以外には…、と考え込む一樹。

「もういいだろう。質問は一つしか受け付けない」

「紗夜…」

「もう変なのに引っ掛かるなよ、龍牙さん。じゃあな」


荷物を持って歩き出す。

(忠告はしたぞ、龍牙)