そして、零斗に愛されるのは私だけでいいと思った。

なんとか零斗たちに取り入ることは出来たものの、不安で仕方なかった。

あいつを追い出さないと、私の立場なんてすぐになくなってしまう。


どうしても、零斗を私のものにしたかった。

ーー雷くんと同じ、全国一位の総長である零斗を。


「葉月…?」

お姉ちゃんの声で我に返る。