猫撫で声じゃなくなったのはいいけど、今度はキィキィと金切り声。 「そんなに心配しなくても、どうせもうすぐ消えるから」 元からここに長居するつもりはないし、長居出来るだけの時間も体力もない。 「だったら早く消えなさい。じゃないと、三年前よりももっとひどいことになるわよ」 そう吐き捨てて、葉月は空き教室から出て行った。 「…まぁ私が消える頃にはもう、龍牙も無くなってるかもしれないけど。ッ…ゴホッ、ケホッ」 咳き込んで、その場に崩れ落ちた紗夜が付け足した言葉は誰にも伝わらずに消える。