(最悪だ)

登校するなり、葉月に待ち伏せされ、空き教室につれてこられた。

「ねぇ、いつまでここにいるの?」

そして、絶賛詰め寄られている最中だ。

ただでさえ朝は低血糖で気分が悪いというのに。


「邪魔なのよあんた。せっかく零斗が私の物になったのに」

「物、ねぇ…。人は物じゃないと思うけど」

「うるさいわねっ。私の物って言ったら、物なのよ!」

葉月は顔を真っ赤にさせて怒鳴る。

(怒りの沸点低すぎだろ)

「本当にむかつくわ。あんたはいらない存在なの!

誰からも必要とされてないのよ!さっさと消えなさい!!」