「まただ」

正体不明のルドから、二通目のメールが届いた。

「今度はムスカリ。花言葉は失望、ですか…」

「一体ルドは何者なんだ」

「私は紗夜に目星をつけていますよ」

零斗の問いに素早く答えた一樹は、鋭い視線で送られてきたメールを見る。

「紗夜は花に詳しかったですし」

「そういえばそうだったな」

「どうにかして証拠を掴みたいのですが…」