だからこそ、こんな嫌がらせしかできないでいる。


対して龍牙たちは何をしてくるでもなく大人しくしている。

(計画を企てている最中なだけかもしれないけど)

そんなことを考えながら授業を受けて、昼になった。

いつも通り校舎裏のベンチに向かう。

その途中で龍牙たちと鉢合わせた。

先頭を歩く零斗は葉月の肩を抱いている。

無視して横を通り抜けようとする。…が