「あぁくそっ。裏切り者のくせに偉そうにしやがってっ」 「ほんと、なんなのあいつ」 遥と涼太はイラつくままに、その辺にある椅子を蹴り飛ばす。 「一樹、メールを送った犯人は」 「…すみません、突き止めるのは難しそうです」 「なに?」 一樹に難しいとなると、相手は相当な強者ということか。 「…ねぇ、入ってもいい?」