「ちっ」 遥は舌打ちしながら私から手を離す。 「お前が何するつもりか知らねぇが、今度こそ必ずお前を潰してやるからな」 零斗が私にそう言い放つと、全員で教室から出て行った。 それを見届けて、椅子に座りながら乱れた服を整える。 「潰す…、ねぇ?さて、潰されるのはどっちになるかな」 一緒の教室にいて、一部始終を見ていた生徒たちが、すぐに今日あったことを学校中に広めた。 裏切り者の元姫と龍牙の戦争が始まる、と…。