「あぁ…、っ、紗夜…」

「ふ…、ぅ」

額に張り付いた前髪を横に避けてやり、ハンカチで汗を拭ってやる。


「ごめ、ん…、もう、そろそろ…、げん、かい…」

「そんなこと言うな、言わないでくれ…」

なぁ、もうだめなのか?

助けられない?