晶、遥、一樹、涼太、そして零斗の順で語り掛けられる。 「紗夜姉ちゃんっ、私も…。ずっと、うまく馴染めなかった私に、 笑顔で話しかけてくれて、ありがとう…っ」 桃は元々、前髪を伸ばしメガネをかけて、周りと話すこともなかった。 そんな姿が昔の自分に似ていて、何度も声を掛けた。 私にとっての零斗たちみたいに。 桃を、孤独から救ってあげたかった。 そうして仲良くなるうちに、桃は明るくなり、自分に自信を持てるようになった。