だからこそ、みんなは葉月を選んだ。

「私はみんなを縛ってた。

だからこそみんなは、零斗は葉月に惹かれたんだ。

可愛くて、明るい。太陽みたいな女の子」

みんなは、私という縛りから解放されたかった。

「だから惹かれるのは当然だった。私に傷つく権利なんてないし、ましてや恨むなんて…」

出来ないよ。

「紗夜…」

「そんなこと…」