「私は、みんなのこと恨んでなんかない。恨めない。 みんなと過ごした楽しい思い出まで、恨みで黒く汚れたものにしたくない。 葉月が来る前の思い出は、嘘じゃないって信じたい。 …でもね、今なら分かるんだ。 私は、みんなの重荷になってたんだって」 「重荷…?」 「そう。みんなさえいればいいなんて、そんな重たい思い、みんなにとっては重荷でしかなかったんだなって」