「…私には、みんなを恨む権利なんてない。 みんなに寄り掛かってばかりで、何もしてあげられなかった。 葉月は、明るくて周りの人を笑顔にする力があった。 みんなが、零斗が、葉月を選んだのも当然のこと…」 「っ、違うっ、全部俺らのせいなんだ。紗夜が自分を責める必要なんてないっ」 零斗は立ち上がり、紗夜の考えを必死に否定する。 「零斗、落ち着け」 「でも、零斗の言ってることは正しいよ。紗夜は何も悪くない」