小さいころから、施設の人たちに向けられてきた目。

そんな見慣れた目をみんなに向けられた時、絶望に叩き落された。

「みんなは他の人とは違う。そう信じてた」

「…ごめん、本当に」

「…いや、いいんだよ。私、みんなのこと恨んでないから」

「え…?」

「う~ん…、恨めないって言った方がいいかな」

腕で足を抱え込み、膝の上に顎を乗せる。