その時、その場にいる者は皆nightに圧倒されていた。

尊敬、憧憬、圧倒的強者の存在感にただただ魅せられていた。

「かっけぇ…」

「さすがnight」


「当然。nightはいつだって、すべての暴走族の先頭に立つからな。

リーダーがカッコ悪ければ、誰もついてこない。

誰よりも強く、カッコよく。誰からも慕われる存在であらなければいけない」


「…窮屈だと、思ったことはないんですか?いつも誰かの為に苦労して、生きて…」

一樹は言いにくそうに、けれど聞かずにはいられないと言った様子で問うてくる。