「っ…、どうしてそんなこと言うの…?あんなに仲が良かったのに」

「ほんとのことでしょ。それに、結局私は裏切り者として追い出されたんだから」

冷たく、軽く殺気を出しながら桃を見つめる。

(お願いだから早く離れて)

私の決意が崩れないうちに。


「あの頃とは違うんだよ、なにもかも…。過去は戻らない」

「…っ分かった。お姉ちゃん呼ばわりなんて迷惑だったね」

ごめんなさいと、桃が頭を下げる。