「…あれ、紗夜さん!?」

「なんでいるんすか」

下っ端たちは力を抜いた途端、紗夜の存在に気づき、無意識なのか顔が強張る。

「いちゃ悪いか?それに、人の顔を見ただけで後ずさるなよ」

「す、すいません」

「つい…」

「っていうか、その服装…」

下っ端の一人が紗夜の服装に気づき、視線を何度も紗夜と服とで往復させる。

「あー、これねぇ」