「総長!」

「大丈夫っすかっ?」

下っ端たちは、あちこち傷は出来ているものの、ドタバタと走れる元気があるなら大丈夫だろう。


「おう、お前ら。元気か?」

遥は切羽詰まった下っ端たちとは対照的に、能天気な質問をする。

「げ、元気かって…」

「遥さんのおかげで力が抜けましたよ」