「もう十分だよ。…ありがとう。私のためにここまでしてくれて。 ニキくんはやっぱり変わってない。あの頃のまま、正義の味方だ」 「っ、あ…っ。桜城、すまなかったっ」 ニキは勢いよく頭を下げる。 「俺は、ちゃんと罪を償う。そして、今度は胸を張ってお前に会いに行く」 「会いに…、か。そうだね。また、会えるといいね」 ニキが刑務所から出てくるころには、私は…。