「別に感謝されるようなことじゃない。それに、こんなことしてほしくなかった」

「っ…、あ…」

ニキはバツが悪そうに顔を逸らす

「あの頃、ニキくんはリーダー的存在だった。ニキくんの笑顔は周りのみんなも笑顔にした。

そして、決して弱い者いじめを許さない。正義感の強い人だった」

「俺は…っ、おれ、は…」

「でもニキくんをそんな風にしたのは、私のせいだよね」

「えっ…、どうして…?」