「ちょっと顔がいいからってチヤホヤされて。調子に乗りやがって」
「…確かにお前の言う通りかもな」
簡単に騙され、無実の紗夜を追い出して。
自分たちは特別だと、無意識に思ってしまっていた。
いや、本当は自覚していたのかもしれない。
一番強いのだから、一番偉いのだから、何をしても許されるだろうと。
その考えの甘さのせいで、一番大切だった人を傷つけた。
「しかも…、お前らはあいつを追い出しただろっ」
「あいつって…」
「桜城 紗夜のことだよっ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…