「我々はすでにある人物から知らされていたんです」

メガネの奥の瞳を鋭くさせながら、一樹が葉月を睨む。


「ある人物って…」


「てめぇらは知らなくていいんだよ」

葉月の疑問を間髪入れず一蹴する遥。


「ちっ、俺たちを嵌めたのか」