あ、ありえないっ……さっきまでの笑みは……?可愛らしいお顔は……?

 ち、ちがう……!いまは……悪魔のような……不敵な笑みで……可愛いよりは……かっこよくて、まるで狼、魔王のような……。

「あ、あのっ……いやっ……やめてください!尊和様っ……!!」

「え?それがご主人様にお願いする言葉?」

「えっ……?」

「僕は君のご主人様なんだよ?もっと、可愛く、いや元から可愛いけど、可愛くお願いして?あと、あとでなにかしてくれるよね?」

「へっ……!?」

 に、逃げたいっ……。

 ドンドン迫り来る尊和様とともに、恐怖も迫ってくる。

「やっ……こないでっ……」

「っ!」

「はいアウト〜」

「!玲……」

「日和ちゃん、僕のところにおいで、助けてあげる」

「れ、玲様っ……!!」

「ねえ玲、あとでどうなると思う?」

「尊和くん〜そんな怖い声で喋ってるから日和ちゃんが怖がるんだよ」