世界No.1暴走族・天海朧月 下

もう、どうだっていい。

すべて吐いて、いいや。


「右目が見えなくなるなんて、やだっ……。怖いよ……怖くて怖くてどうしようもないんだバカ野郎……!!」

優心
「って、バカ野郎は余計だろ!」

私の手首を掴んだ優心。


「もう……どうすればいいのかわかんない。わかんないんだよ……」

誰かに言ったことはあるだろうか。


「もう……助けて……」

助けて、なんて……。

優心
「やっと聞けた。七聖の本心」

見上げれば、ニコッと笑顔を向けられて。

親指で、涙を拭われた。

周りを見ると、みんな泣いてて。

蒼馬
「はー……負けた」

え……?

蒼馬を見ると、落胆してた。