世界No.1暴走族・天海朧月 下

ぎゅっと優心に抱きしめられた。

っ……。


「ご、めん……」

優心
「謝るなって」


「私はバカだっ……。お兄ちゃんの復讐したいからって自分から潜入したのに、自分見失って海王に溶け込むし……っ」

優心
「……ん」


「天王も海王も裏切って、最低だ……っ!こんな、こんなバカな女じゃなかったら……冷凍庫に閉じ込められたりしないのにっ」

何度も何度も優心の胸を叩く。

涙も、言葉も、想いも止まらない……。


「死ぬんだって思ったら、死にたくなくて。みんなに最後に会いたかったぁ……っ」