世界No.1暴走族・天海朧月 下

欲張り……。


「……の」


「えー?なに?聞こえない」

私は思いっきり足に力を入れて、ナイフを蹴りあげた。

幸い、足は縛られてないから難なくナイフを蹴飛ばした。


「っ……」


「守りたいもの守って、何が悪いの!」

あーもう……頭痛いしクラクラするし。

イライラ止まんない。


「私は欲張りだよ!!だってそうでしょ!?天王も海王も守りたいんだもん!戦ってなんかほしくない!優心となんか、戦えない!」