見ると、優心は少ししか怪我してないみたい。

……あ。

起きてからちょっと経ったから、力出てきた。

ゆっくり身体を起こすと、優心が支えてくれて座ることができた。

あれ……?


「ゆ、びわ………」


「……あれからずっと、七聖を探してた。頭ん中七聖のことしかなくて……」

触れる優心の手が、温かくて優しい。

っ……なんで。


「私、たくさんひどいこと言ったよ……。優心のこと、突き放した……」