外に出て、土を掘った楓。

すると鉄の扉が出てきて、それを開けた。


「最後に愛しの優心くんに会えなくて残念だったね〜。七聖ちゃん」

柊は中に入ると、床に私を置いた。

冷たい……。


「まぁ、頑張った方じゃない〜?じゃーね」

柊は地上に上がると、扉を閉めた。

……真っ暗だな。

寒いし冷たいし……もう、限界かも。

………疲れた。

優心……みんな……。

あの人たちが、少しでも平和でいられますように……。