世界No.1暴走族・天海朧月 下

私だって、知りたいんだもん。

けど、私の答えが気に触ったのか、楓は顔を歪めるとカッターで私の足を切ってきた。

っ……。


「知らないわけないじゃん。教えてよ」


「っ本当に知らないの!私だって、つい最近お兄ちゃんが生きてること知ったんだから!」


「あーイライラする……」

腹いせに、重たい蹴りが飛んできた。

コイツ……本物の殺人鬼だ。

でも……だからこそ、守らなきゃ。

私は……みんなを守りたい。