「ぅ、えっと……」

明らかに目を逸らした雫ちゃん。

……まぁいいや。


「とにかく、七聖の家行ってくる。納得いかないから」

朝陽
「暴力はやめなよ?」


「俺が七聖に手を上げるかよ!そんなことしねぇから!」

ソファから立ち上がって、バイクの鍵を手に取った。

階段のとこにいる雫ちゃんに近づいた。


「雫ちゃん、ごめん避けてくれる?」


「っ……びゃ、白狐って、この前私と樹くんを攫った族ですよね……」