ギュッと指輪を握りしめた。

日向
「……七聖が総長嫌いになりますかね?」

イライラする………っ。

なんで、俺のそばにいねぇんだよ……!

「お、お兄ちゃんっ!」

その時、階段の方から声が聞こえた。

見ると、日向の妹雫ちゃんで。

日向
「っ雫!?」


「えへへ……き、来ちゃっ、た」

……?

雫ちゃんはいつも施設に帰っている。

なのになんで……。


「どしたんだよ雫?今日は来る日じゃ……」