っ……まずい。

あまり長くいると、この子まで狙われる。

私は雫ちゃんの耳に口を寄せた。


「この人に殺される前に、早く優心のいる倉庫に行って。あと、私がいること言わないで」


「えっ?わ、っ」

トン、と雫ちゃんの背中を押した。


「柊、行くよ」


「わかった〜」

ホッ……。

私は車に乗って、スマホの電源を切った。

………みんな、ばいばい。