「え?」

優心
「怖いのか?」

優心の視線を辿ると、優心の袖だった。

あ、掴んでた……。


「……ごめん。思ったよりも怖いかも……」

優心
「七聖……」


「情けないね!これでもそこらの人達よりはすごく強いのに……あはは」

二度も攫われてると、さすがに人間は恐怖心を覚えるのか。

にしても……怖い。

お兄ちゃんだと確認もせずに人を殺めた奴の弟だもん。

その時、ギュッと温かい温もりに包まれた。