世界No.1暴走族・天海朧月 下

ギュッと七聖を抱きしめた。

なくても、そばにいたい。

七聖がひとりで苦しんでるのなんか嫌だ。

俺に、全部吐き出して欲しい。


「まずは、白狐を倒して俺らがNo.1になろう。そしたらまた世界が広がるし、ケンカする族も多数になる」

七聖
「でも……」


「疾風さんは、七聖と琥太郎に会いに来るよ。絶対に!」

あの人は、よく妹と弟の話をしてた。

俺と同い年だからって。


「だから、俺を頼って。七聖」

七聖
「っ……うん」