世界No.1暴走族・天海朧月 下

嘘、だろ……。

疾風さんは、生きてる……!?

七聖
「言えなかった……っ。私だってまだ理解できてないのに、こんなの、言えるわけない」


「……兄ちゃんも、居場所わかんないって?」

こくんっと静かに頷いた七聖。

七聖を見る限り、本当なんだ。

七聖
「何のために、海王に潜入して、白狐と戦うんだろって思って……わかんなくなった」

前にも……こういうことあったな。


「……俺らは、世界一の族になるんだろ。七聖が海王に来てくれたから、俺はお前に出会えたし」

それは、ずっと変わらない。