世界No.1暴走族・天海朧月 下

今まで……ひとりで、溜め込んでたんだ。

そりゃ、クセもつくよな……。


「なぁ……何悩んでる?」

七聖
「っ……言えないよ」


「なんでだよ?」

まただんまりか……。


「なぁ、言ってくれねぇと守りたくても守れないことだってあんだよ」

七聖
「……ごめん」


「今の七聖、泣きたいって顔してる」

七聖の頬にそっと手を添えた。

こんな瞳揺らしてて、放っとく方がおかしい。