世界No.1暴走族・天海朧月 下

ギュッと拳を握った。

知りたい……お兄ちゃんのこと。

剣さんはジッと私を見ると、


「なるほどねぇ……」

と呟いた。

……?なるほどって?


「七聖ちゃん、疾風のことだけど……それはちょっとふたりで話したいな」

へ?

優心
「俺も行っちゃダメなのか?」


「悪いな。七聖ちゃんとふたりじゃねーと話せないから。行こう、七聖ちゃん」


「は、はい」