世界No.1暴走族・天海朧月 下

優心
「わかってるって」

今日は、優心のお兄ちゃんが家に来るんだ。

優心が私のことをお兄さんに説明したら、すごく会いたがってたみたい。

どんな人なんだろ?

優心
「なぁ、白狐って父さんたちの代の時は確か弱かったんだよな?」

そっか、私のお父さんが先々代なように、優心のお父さんも先々代なんだ。

文也
「あぁ、まだ正統な族だったからな。けど、薬や武器なんかに手を出し始めて変わった」

舞衣
「あの時も天王と海王を巻き込んですごかったわよね……」

舞衣さんも知ってるんだ。

「なっつかしいなぁ〜!族の話とか!」

突然知らない声が後ろから聞こえて振り向くと。