✶優心side✶

久しぶりに会った七聖は、細かった。

元から細いのに、さらに細くて。

顔だって、やつれてた。

天王の奴ら、なにやってんだよ……。

七聖のこと、大事じゃねーのかよ。

朝陽
「七聖の言う、守りたいものってなんだろ」

七聖の、守りたいもの………。

頭に、如月が浮かんだ。

チッ……従兄のくせに。

七聖を抱き上げたまま寮の敷地内に入ると日向と樹と遭遇した。

日向
「え!な、七聖!?」


「ど、どしたんすか!?倒れたんすか!?」