ひょいっと七聖を抱き上げた優心。

七聖
「っ!?ちょ、優心!?」

優心
「しょうがねーから奢ってやるよ!ほら、ダッシュで行くぞ!」

七聖
「や、やだっ!ダッシュは怖いって!降ろせバカ野郎!」

と、ギャーギャー騒ぎながら出てった。

七聖の不安を拭えるのは、アイツだけだ。

こういうとき、七聖を助けれるのは七聖が心を許してる奴だけ。

別に俺らにもなんだろうけど……優心は、七聖にとって特別だから。

お互い、必要不可欠だろ。

だからこそ……これからのことに緊張する。

白狐を倒せるか、兄さんの真相を掴めるか。



……七聖の隣に、あいつがいてくれるか。