貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~

「人質取って友好はおかしいと思います。
 少なくとも、条件が変わったことをアッサンドラの王にお伝えし、判断いただく必要はあると思いますが。

 メディフィスの前王は御存命なのでしょう?
 そちらに嫁ぐよう言われるかもしれませんし」

 信頼する侍女のその言葉に、ひっ、とアローナが怯える。

「なんだと?
 私より、あのエロ大魔王のジジイの方がアローナにふさわしいと言うのかっ」

「それ、あなたのお父様ですよね~。
 エロ大魔王……」
とフェルナンが後ろで呟いていた。