「ああ見えて、アリアナ様は昔は天下の大美女と呼ばれていたのだ」
とアハトが教えてくれた。

 あまりにピンと来ないので思わず、でかい美女だったのだろうかと思ってしまったが。

 やはり、かなりの美女だったようだった。

 それが何故、こんなことに……。

 恐ろしい話だ。

 いや、年をとっても綺麗な人もいるんだが。

 今回はなんか違う……と右目と左目にそれぞれ、銭とか金とか書いてありそうなアリアナを見ながら、アローナは思った。