「あらまぁ……すごいわねぇ……」

「ふふっ、そうでしょう?」

「なにかやってるの?」

「空手よ」

 タメ口になったことに気づいて、まぁそんなこといいやと思い、冷蔵庫のところにいきプリンを持っていく。

 プリンは常に低い位置に置いてあり、歯磨きをしたあとではなければいつ食べてもいいと言われていた。

「持って来たよ!」

「ありがとう」

「えへへ、はい、これスプーンとプリン」

「……美味しそう」

「ふふっ、だよねだよね、奏達は甘いものあんまり好きじゃないから、嬉しいな。仲間がいて」