「莉乃、大丈夫だから」
「やぁっ……!!こっちきたぁ……!!」
まるで子犬が胸の中できゃんきゃん泣いているようで微笑ましくなってきた。
「結乃を怖がらせる蚊とか蜂とか……僕に抱きついてきてくれんならありがたいけど……結乃の肌に触れるとか……死んでも後悔させるから」
「へっ……?」
なにアイツ……クズ……?
そこまでして彼女に抱きつかれたいのかよ……?
「周くんっ……!」
パン!!
「あ、蜂潰しちゃった」
「えっ?り、鈴くん!?」
あ、アイツ……蜂を素手で殺しやがった……。
「もういないよ」
「よ、よかった……わぁっ!ご、ごめんね……!!抱きついちゃって……」
「ふふっ、いつでもおいでね」
「っ……」
恥ずかしいのか、顔が真っ赤になることはわかるが、手で顔を覆っている。


