「そういえば、インターホンがなってたけど……」

「あー……父さんの客だと思うから、いいよ」

「そっか。ふふっ、周くんが作った朝ごはん。楽しみ」

「うん、じゃあ行こうか」

「うん!」

 付き合い始めて一年が経ち、仲がどんどん良くなっていっているように私は思う。

「わぁっ……!!」

「っ、大丈夫?」

「う、うん……」

 まだ足に力が入らないらしく、崩れてしまった。

 それを、優しく抱き止めてくれる周くん。

 このカッコいい彼氏は、私の兄弟、っていっても義兄弟だけれど、俳優もやっているすごい彼氏。

 自慢したくなる!!

 そんな周くんは、ドラマのキスシーンなどはNGしてくれている。

 その優しさも、また愛しさに繋がる。

 私が暴走してしまうことは、もう少なくなった。