優心
「どこの族だ?」


「天王って名乗ってましたけど」

……は?


「どういう事だ……」


「蘭そんな顔青くすんなよ。俺無傷だし」

天王が、無駄なケンカするわけない。

それに、海王に潜入してる今、私が不利になるようなことは琥太郎たちからも気をつけるように言ってるだろーし……。

の前に、強い天王と海王が無傷なケンカをするわけない。


「でも、」

優心
「無事ならいい。蘭、お前ちょっと来い」

優心は私の腕を掴むと、倉庫の外に連れていった。