世界No.1暴走族・天海朧月 上

ポケットに手を入れた。

あれ……?


「スマホがない!」


「私もだっ……!」

その時、キィィィッ……と錆び付いた扉が開いた。

雫を背中の後ろに隠し、身構える俺。

そいつは……。

「よぉ。俺は天王の総長だ」

そう言った、この男。

ははっ……笑えてくる。


「天王の総長は女だろ」

「あれ、知らねーの?つい最近世代交代して俺が総長になったんだぜ?」