世界No.1暴走族・天海朧月 上

辺りを見渡すと、横たわる雫がいた。

痛む頭を押さえながら雫の身体を起こした。


「おい、雫!起きろ!」


「んん……」

目を開けて、俺を見た雫。

よかった……意識あって。

良かったけど……。

ここ、どこなんだ?


「樹くんっ、頭から血が……」

ハンカチを取り出して俺の額にあてた雫。


「ハンカチ汚れるからやめとけよ」


「や、やだっ……!少しでも止血……」