✿七聖side✿

その日の夜中。

私は優心にバレないようにベランダに出た。

にしても……。


「はぁー……どうしよ」

柵に頬杖をついて、夜空を見た。

今日は朧月見えないなぁ……。

って、見えなくてもいいんだけど。

偽名のせいもあって、混乱してる。

私……なにやってんだろ。

天王の総長なのに、海王の陣地にいてさ。


「はぁー……」

そうため息をつくと、肩にバサッとなにかがかかった。