瑠衣 
「八千代蘭として、過ごすんだ。分かったな」

私 
「はい」

お父さんは少し黙ると、眉を下げて口を開いた。

瑠衣 
「……何かあったら、電話しろよ」

私 
「はい!じゃあ、行ってきます!」

私はそう言って、倉庫を出た。

───

海王はとにかく団結力がすごくて、海王専用の学校だってあるんだ。

それが今から私が行く、白石学園。

小中高一貫で、全寮制なんだ。

敷地内に倉庫もあるらしい。

電車を降りて、少し歩くと大きな門があった。

ここだ……!